変わる百貨店1階にスイーツ売り場 デパイチ登場(産経新聞)

 デパートの1階といえば化粧品や婦人雑貨…。こんなイメージを覆し、リニューアルを機にあえてスイーツ(和洋菓子)売り場に転換する店が話題になっている。デパ地下ならぬ「デパイチ」の出現で、男性客にとってもデパートの敷居がさらに低くなったようだ。(草下健夫)

                   ◇

 大丸が東京店(東京都千代田区)をリニューアルオープンしたのは平成19年11月。旧店では地下にあった食料品のうち、スイーツ売り場を1階に移した。

 ◆駅直結生かす

 フロア構成の検討段階では「1階に婦人服を」などの意見も根強かったという。しかし、JR東京駅と直結して土産を買うのに便利な点に加え、「チョコレートを宝石のように展示販売するなど“食のファッション化”が進んでいたため、革新的な展開を決断した」(同店広報)。

 和洋合わせて51店で構成。マロングラッセ発祥の店の日本初出店「ボワシエ」、世界最小というマカロンの「レ・ミニャルディーズ」など独自性の高い構成。その一方、駅直結を意識し、「ひよこ」「東京ばな奈」など定番モノの東京土産も押さえている。

 売り場は駅のコンコースからガラス越しに見通せるようになっており、店外からも一目で菓子売り場と分かる。「男性客がさらに入りやすくなったのでは」(同)。デパートの食品の売り上げは全体の2割が相場といわれる中、リニューアル後は4割を超えたという。

 ◆気軽さを追求

 大阪ではデパートの建て替えや増床が相次ぎ、日本一の激戦区となる「2011年問題」を控える。そんな中でデパイチを実現したのが、阪急うめだ本店(大阪市北区)だ。

 昨年9月の第1期建て替えオープンでフロア当たりの面積が減り、食料品は1階〜地下2階の3フロアに分かれた。「通行の多い1階には男女や年齢を問わず、気軽に立ち寄れるものを」(エイチ・ツー・オーリテイリング広報)と、スイーツを展開した。

 「堂島ロール」が根強い人気の「モンシュシュ」、洋菓子「HAMON」などなど46店舗。「阪急らしいブランドが並び、売り上げは想定以上」という。

 大都市より早く「デパイチ」を仕掛けたのは、くまもと阪神(熊本市)。別のデパートの撤退後に後継店として15年にオープンし、半年後に化粧品売り場の隣に「デパイチ」を展開した。「食品に強い阪神の特色を生かすには十分なフロアが必要だった」(広報担当)といい、現在18店で構成する。

 デパートの顔ともいえる1階の大改革。“甘い話”に、次に乗るのは果たしてどの店か。

                   ◇

 ■外国人客増 売り上げに貢献

 日本百貨店協会が19社42店を調べたところ、昨年12月の免税品売り上げは、前年比52・1%増の約16億5281万円に上り、客数でも38・4%増の2万7789人と、外国人客の増加が目立った。来店者の国別では中国がトップ。以下、台湾、香港、シンガポール、韓国と続き、東アジアが上位を占めた。

 外国人に人気の商品は(1)ハンカチやアクセサリー、ブーツなどの婦人服飾雑貨(2)ブランド品(3)婦人服(4)化粧品(5)美術・宝飾品。また、高級スイーツを買い求める客も多く、土産としてだけでなくホテルに帰って家族で食べるケースも多いという。

<非常上告>赤切符誤交付 確定判決取り消し求める 検察(毎日新聞)
がん性突出痛治療剤を承認申請―協和発酵キリン(医療介護CBニュース)
<五輪フィギュア>小塚選手に声援 中京大キャンパス(毎日新聞)
非核兵器国への核使用禁止求める=日豪外相が共同宣言発表(時事通信)
未承認バイアグラの広告掲載=通販会社役員ら逮捕−新潟県警(時事通信)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。